ブラジルでクリスマスの週に必ず放送される番組といえば、グローボ局での「音楽界の王」ことロベルト・カルロスのクリスマス特番。この番組は1974年にはじまり、ロベルトの夫人が危篤に陥った1999年以外は毎年放送されていたが、昨年はパンデミックで中止。2年ぶりとなる今年は今日22日に開催されるが、例年はコンサート・ホールに観客を入れて行うところを、今年は無観客のスタジオで行う。客席に詰めかけたいほどの熱心なファンでもない限り、客がいようがいまいが放送内容はさほど変わらないので、とりあえずは、毎年の名物番組が戻ってくることがうれしいところか。
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21日、ブラジリア時間の12時59分から、暦の上でのブラジルの季節は夏となった。国立気象観測所(Inmet)の予報によれば、サンパウロ州の場合、この夏は午後を中心に天気が変わりやすいが、全域で雨が降るのは夏の終わりだけで、サンパウロ市では平均雨量を超えるものの、その他の多くの市では平均を下回る見込みのようだ。夏は毎月200ミリ以上の雨が降るので、水危機が起きた2013〜14年の夏のような異常少雨は避けられそうだが、25%台まで落ちたカンタレイラ水系の貯水量はどこまで戻るか。
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オミクロン株に関し、最初に報告が行われた南アフリカは、「死者も出ず勢いも落ちた」という。他方、まだ死者、入院者の率は高くないが、米国や英国は既に新規感染者の70%が同株感染者で、「今後、多数の死者が出る」との警告も。世界保健機関は年末年始のイベント中止を呼びかけている。ブラジルでも感染者は増えてはいるが、まだ猛威のレベルではない。やきもきするが、クリスマスは穏便に過ごすのが良さそう。