《サンパウロ市》来年バス代値上げ不可避=1日から5・10レアル?

バスを待つ人々(Roberto Parizotti/Fotos Públicas)

 サンパウロ市交通局とSPトランスが22日、同市内を走るバスの料金を2年分のインフレ率で調整し、5・10レアルとする事を申請したと同日付G1サイトなどが報じた。
 この値上げ案はまだリカルド・ヌネス市長の裁可を得ておらず、最終的な調整率は未定だが、何らかの調整が認められた場合、バス料金は1月1日から値上がりする見込みだ。
 サンパウロ市のバスは、利用者が払う料金と市からの補助金で運営されている。今年の補助金は33億レアルで、上半期だけで14億300万レアルが支払われた。この額は昨年同期を4億6100万レアルも上回っていた。

 SPトランスによると、0・10レアルが調整される毎に、12カ月間の収入は1億400万レアル増えるため、現行の4・40レアルから5・10レアルへの値上げが認められれば、市の負担が7億2800万レアル減るという。
 現行の4・40レアルを2019年12月から2021年11月までの物価指数で調整すると、5・08レアル~6・46レアルとなるため、地理統計院(IBGE)が算定する広範囲消費者物価指数(IPCA)で調整した5・08レアルと、経済調査員(Fipe)が算定する消費者物価指数(IPC)による5・12レアルの間をとり、5・10レアルへの調整を申請したという。
 なお、来年は地下鉄料金も調整される可能性があるが、現時点ではまだ、具体的な話が出ていないようだ。

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