24日午前2時頃、サンパウロ市からブラジリアに向かうバスが高速道管理会社の車とトラックに衝突後、高速道脇の崖を転落。5人が死亡し、41人が負傷するという事故が起きた。
同日付G1サイトなどによると、事故が起きた現場は、ゴイアス州アパレシダ・デ・ゴイアニアを走る国道153号線の508キロ地点だ。
同道では今月6日、ゴイアニアとアパレシダ・デ・ゴイアニアをつなぐ区間の南行きの車線の路肩部分の土台に大きな穴ができ、修復工事を行った。だが、19日に同じ箇所で路面が陥没する事故が起きたため、南行き車線を通行禁止とし、北行き車線を対面通行として利用していた。
事故が起きたのは路面陥没後に対面通行となった北行き車線で、安全確保のための指示に従わずにこの車線に乗り入れたバスが、高速道を管理している会社の車の側面に接触。バスはその後、対向車線を走ってきたトラックと衝突して車線を飛び出し、路肩の崖を転落した。
崖を転落したバスは大破し、乗客5人(男性3人と女性2人)が死亡。残りの乗客ら40人とトラックの運転手の計41人が負傷した。負傷者の内、114人は消防隊の手でゴイアニアとアパレシダの両市にある医療機関に運ばれ、トラックの運転手はアパレシダの病院で手術を受けた。
バスは10時半頃に高速道上に引き上げられた。車体は現場検証後に連邦道路警察にレッカー移送された。
事故当時は強い雨が降っていたとされ、事故が起きた原因などは調査中だ。
現場はこの事故のため、両方向とも通行禁止となったが、12時ごろ、通行が再開した。
消防によると、死亡したのは5人とも成人で、大破した車体に挟まった形になっていたという。
けがなどの被害を免れた乗客の1人は、負傷者の大半は軽傷で済んだが、この事故のために旅行を続けるのが怖くなった人達がいると語っている。
軽傷で移動には問題がないと判断された乗客やけがをしなかった乗客は、バス会社が手配した別のバスでブラジリアに向かった。