年間アーカイブ 2022

《ブラジル》サッカーの王様ペレ逝く=史上最高のサッカー選手=現在も唯一のW杯優勝3度経験

 「サッカーの王様」と称され、ブラジルのみならず全世界のサッカーファンから愛されたペレが29日、癌による多臓器不全のため、サンパウロ市南部にあるアルベルト・アインシュタイン病院で亡くなった。82歳だった。29、30日付現地紙、サイト...

【2023年新年特集号】《記者コラム》ルーラ第3期政権の4年を占う=ボルソナロ次第で保守群雄割拠か

 1月1日から、通算3期目となるルーラ政権がはじまる。このところのブラジル国で向こう4年の大統領任期の政局を占うのは難しい。2015年にジウマ政権の2期目が始まったとき、翌年のジウマ大統領の罷免を予見できた人はほとんどいなかったはず...

【2023年新年特集号】ルーラ次期大統領=農業と自然の調和求める=環境犯罪の取締強化を明言=アマゾン基金支援が復活へ

 ルーラ次期大統領(労働者党・PT)が11月17日、エジプトで開かれた国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)で、アグロビジネスの重要性などを認めた上、「真のアグロビジネスは環境とコミットしている」とコメントしたと同日付...

【2023年新年特集号】新型コロナ第5波と新政権=情報不足のカオスからの船出=頼みの予防接種は機能するか

 2022年10月30日の大統領選決選投票から1週間の11月6日、新型コロナの新規感染者の7日間平均が増加に転じた。2020年の地方選時も感染者が増え始めた後にガンマ株が重なり、感染第2波となったが、11月はオミクロン株亜種による感染者確認...

【2023年新年特集号】役者初挑戦の在日ブラジル人に聞く=映画『ファミリア』6日から公開=厳しい成島監督、優しい役所広司

 1990年の入管法改正から始まった在日日系ブラジル人の訪日ブームは一時30万人を超えるまでになり、08年のリーマンショック後に激減して現在は20万人前後となった。現在は、永住ビザを所有する両親の元に生まれた日本生まれ日本育ち世代が...

【2023年新年特集号】サッカーW杯=何がセレソンに足りなかったか=惜しくも結果を出せなかったブラジル=前評判最高、結果は肩透かし=4年後の次回大会に向けて

 2022年のサッカーW杯はアルゼンチンの優勝に終わり、ブラジル代表(セレソン)の優勝はならなかった。今回の大会は早くから「HEXA(6回目)」という言葉が至る所から聴こえ、ここ10数年でももっとも期待されていたが、夢は4年後に持ち越しとな...

アマゾン食材で日本料理に挑戦=一汁三菜文化をブラジルに広める=JICA隊員の小笠原純子さん

 山梨県甲府市に位置する「野口料理学園」校長の小笠原純子さん(74歳)は、現在JICAの海外協力隊員としてパラー州ベレン市で日系人や非日系人に料理を教えている。小笠原さんに来伯の経緯と意気込みを聞いてみた。  小笠原さ...

鹿児島県人会=3年ぶりの忘年会に会員大集合=高齢会員に感謝の「かるかんまんじゅう」

 ブラジル鹿児島県人会(文岡セルジオ正樹会長)は11日、サンパウロ市ジャバクアラ区の同県人会会館で敬老会および忘年会を行った。コロナ禍により3年ぶりの開催。サンパウロ市在住会員を中心にマナウスやイビウナ、インダイアツーバなどの地方会...

年末の挨拶

 さて、今号27日付をもって本年の通常号はお終い。28日頃に配達される新年特別号の後は、23年1月3日号となる。本紙は読者や関係者の皆さんのおかげで、なんとか無事に1年を終えることができた。  昨年、ニッケイ新聞が終刊を迎えると知った時、...

小渕優子特派大使を歓迎する=ブラジルと縁の深い父恵三氏=ブラジル日報協会 蛯原忠男理事長

 ルーラ大統領の就任式に出席するために来られた特派大使、小渕優子衆議院議員のご来伯を心から歓迎します。  かつては「ブラキチ」と呼ばれた田中龍夫先生ら多くのブラジル親派の先生がいましたが、現在では残念ながらあまり見当たらなくなりま...

思い思いに大筆ふるい=茨城県人会書道教室忘年会

 去る12月17日、ブラジル茨城県人会館で同県人会の書道教室忘年会が開催され、約30人が参加した。忘年会では最初に大きな紙が用意され、参加者全員が思い思いの書を揮毫(きごう)。初心者からベテランまで用意された大筆を自由にふるい、出来...

連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第103話

 この度の訪日旅費は県人会の仕事と言うことで、私一人分一六九三ドルでレアイスに直すと約五〇〇〇レアイスは県人会の負担である。本当に気の毒である。出発前から宮崎ブラジル親善協会の徳永事務局長と電話やFaxで打ち合わせをしておいた。宮崎では早速...

《記者コラム》移行PECや秘密予算違憲判断の裏=ジウマ政権の反省で作った法律が骨抜きに

 政権移行PECを承認するのと引き替えに、ルーラはセントロンからいろいろな条件をのまされた。最高裁は「秘密予算は違憲」との判断を下すという最高のプレゼントを贈ったにも関わらず、セントロンは移行PECの中に秘密予算の代わりになるような...

ルーラ次期政権、どうなるテベテの役職?=環境相にマリーナ復帰=残りの閣僚は27日発表

 【既報関連】ルーラ次期大統領(労働者党・PT)は23日、シモーネ・テベテ氏(民主運動・MDB)に環境相就任を打診したが、テベテ氏が「マリーナ・シウヴァ氏(レデ)の反応次第」と回答。マリーナ氏が新設予定の気候変動問題担当の特別大使就...

各地でレヴェイロン再開=コロナで2年間の空白後=ホテルの予約状況も順調

 【既報関連】新型コロナのパンデミックで2年間開催が見送られていた年末の恒例行事「レヴェイロン」が各地で再開される事になり、イベントや観光客受け入れの準備が進んでいると23日付現地サイトなどが報じた。  レヴェイロン復活の一例はサ...

【26日の市況】Ibovespa(IBOV)は今週に悪いスタートを切る、なぜ株式は落ちたのか?

(※本紙の今年の業務は26日付でおしまい。27日から1日まで本紙は休刊となるため、市況記事はありません)  Ibovespa(IBOV)は、下落で今年最後の週の最初の取引セッションを下げて終了した。26日(月)、ブラジル証券取引所の指標と...

ペレ危篤説で緊張走る=不穏な報道相次ぐ

 癌との闘病のためサンパウロ市内の病院に入院中のペレが23日夜、様々な状況から予断を許さない状態と解釈され、国内外に緊張が走った。23〜25日付現地紙、サイトが報じている。  「ペレの状況が危ういのではないか」との憶測は23日夜、...

テロ目的で爆発物準備か=ブラジリアでボルソナロ派男性逮捕

 24日、ブラジリアで、燃料のトラックに爆発物を仕掛けたボルソナロ大統領派の男性がテロ行為に加担した嫌疑で逮捕された。24〜26日付現地紙、サイトが報じている。  爆弾は24日未明、ブラジリアの空港付近の路上に停車していた燃料トラ...

スザノ製紙でXマス前夜に火災=倉庫全焼も負傷者なし

 24日夜、サンパウロ大都市圏スザノ市のスザノ製紙で火災が発生し、近隣住民がクリスマスの晩餐を中断させられる騒ぎとなったと25日付現地サイトが報じた。出火したのは午後11時半頃で、約1千平米を焼失したという。  火災が起きた時間帯...

おしゃべりパパガイオ

 米国タイム誌が毎年12月に「今年の人」を発表するのを模し、「イスト・エ」誌が「今年のブラジルの顔」を発表。アレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事が選ばれた。モラエス判事は数年来、ボルソナロ大統領との対立で渦中の人物となり、大統領選を含む...