3日、サンパウロ証券取引所(B3)が開き、今年初めて市場が動いたが、初日の取引は株価下落で幕を開けた。この傾向は、2021年のB3株価が6年ぶりの減少となったことに重なっている。3日付現地サイトが報じている。
B3が開いたのは3日午前10時。取引開始直後のサンパウロ平均株価指数(Ibovespa)は上昇し、10万6125ポイントに達したが、その後は下落に転じ、正午には10万3808ポイントまで下げた。その後はやや回復し、午後1時45分には取引前日比0・50%減の10万4294ポイントを記録。その後も10万4千ポイント台で推移している。
一方でドルは上昇し、午後1時45分に1・56%増となる5・6610レアルを記録した。今回のドル高の背景にはオミクロン株への不安感と3日の午前中に発表されたボルソナロ大統領の入院があった。その後も5・65レアル以上の水準が続いている。
3日には、2021年のIbovespaが前年比で11・93%減となる10万4822ポイントで終わったことが明らかになった。株価が前年比で減少するのは2015年以来となる。また、2021年のドルは前年比で7・47%のドル高となる5・5748レアルで終えた。