昨年6月にサンパウロ市リベルダーデ区でオープンした本格讃岐うどん&天ぷら専門店『うどん甚兵衛 (UDON JINBEI Macarrao Japones&Tempura)』が、1月4日の年明け初営業の翌日、5日から7日の3日間、1日25食限定で注文したうどんメニューと一緒に無料で「開運☆お赤飯」をふるまう。
「コロナ禍の続く中、多くの皆様にご愛顧いただき、2021年を乗り切ることができました。ささやかな感謝の気持ちとして『記事を見たよ』と、お声かけ頂いた方に『年明けうどん』にお赤飯を添えさせていただきます」と、オーナーの長谷川藍さん(37歳、大阪府出身)は感謝の気持ちを込める。
『うどん甚兵衛』のオープン以来、同店のあるトマス・ゴンザガ街の風景は変化したという。
「通りを訪れる年齢層がぐっと上がりましたね。開店時間前から年配の日系、日本人の姿が確実に増えました」と話すのは、通りで警備を務めるブラジル人男性。
事実、午前11時半のオープン前から老若男女が入れ替わりで店を訪れる。日本の味にこだわりと郷愁を持つ人々の心を射止めたのが『うどん甚兵衛』だ。
「口コミやサンパウロ市在住の人から勧められて、ブラジル全土から、遠くはマナウスなどからわざわざ来店されたと声をかけてくださるお客様もいらっしゃいます。すっかり顔なじみになったお客様もいて、いつも温かい言葉をいただくのが楽しくて仕方ありません」と長谷川さんはオープンからの日々を振り返る。
今、彼女がブラジルに新たな日本文化として普及したいのが「年明けうどん」。日本では「年越しソバ」とセットで「年明けうどん」が一般的になり、テレビコマーシャルのキャッチフレーズにもなっている。ブラジルでも日本人移民に受け継がれてきた日本食文化の一つがうどんであり、「年明けうどん」の普及は夢ではない。
千客万来で昨年を締めくくった『うどん甚兵衛』では、今年も新たな挑戦が続く。不動の人気の天ぷらうどん、牛、豚、鶏肉うどんのメニューは、しっかりとしたコクでブラジル人にも大変好まれている。ヴィーガン向けのメニューには、魚介類のスープや肉類を使用しない焼うどんもある。
そして1月中旬からは、お客様からのリクエストに応えて新メニューが追加される。カツカレー、カツ丼、から揚げ、巻きずし、炊き込みご飯、「夜の時間も楽しんでいただきたい」とアルコール飲料には生酒も加えられる。
同店人気の秘密は「日本と同じ味、安心のお値段で胃袋を満足させられる」ことだという。長谷川さんの郷里の大阪商人の心得「うまい! 安い! 早い!」が、その姉妹都市でもフィットし、快進撃を続ける。
「ブラジルで飲食店をオープンできたことに心から感謝しています。ブラジル人のお客様は食べるだけでなく、私に『このつゆなら1リットル飲めるよ』みたいな冗談交じりの様々な声をかけてくださる方が多く、働きながら楽しめ地元の大阪を思い出します」と長谷川さんは微笑んだ。
【「うどん甚兵衛 UDON JINBEI Macarrao Japones&Tempura」】住所:Rua. Thomaz Gonzaga,51 Liberdade,São Paulo
電話:11・3132・0053
インスタグラム:https://www.instagram.com/udonjinbei/