ブラジル日系文学会(櫻井セリア会長)が『ブラジル日系文学』第68号(発行者=近藤アンドレ、編集者=宮川信之)を発刊した。
前号で募集した子供・日本語学習者向け俳壇「かぴばら俳壇」で投句作品の掲載が始まった。聖市の日本語学校生徒やユバ等の子供達を中心に50人から投句があり、掲載しきれなかった分は次号に続けて掲載する。
ポルトガル語版ページでは有島武郎(ありしま・たけお)作品「宣言一つ」の翻訳を掲載。翻訳はサンパウロ大学(USP)の哲学文学人文科学部で日本語とポルトガル語を専攻する4回生、ベアトリス・モレラトさんが務めた。次号も翻訳作品が掲載される。
日本語ページではマックス・トロンビニ著「柔道に学ぶ」の日本語訳が掲載開始されるほか、小説、詩、随筆、「日系人のうた18」や「ブラジルの政治雑談19」なども多数掲載される。
編集の宮川さんは「ブラジルで日本文学に興味がある人は文章が書ける人も多く、その部分で日本語ページがどう関われるかが課題です。新しい企画をやっていきたい」とコメントを寄せた。