リオ・グランデ・ド・スル州の州都ポルト・アレグレで黒人市議が殺人予告を受けていることがわかった。4日付フォーリャ紙サイトが報じている。
同サイトによると、ポルト・アレグレのマテウス・ゴメス市議(社会主義自由党・PSOL)は、12月27日に同月2度目、通算では3度目の殺害予告を受けたという。
12月の予告の1回目は12月6日にポルト・アレグレ市の黒人市議5人に向けられたメールで、そこには「お前たちを撃ち殺す」と書かれていた。
他方、12月27日の脅迫文はマテウス市議ひとりに宛てて送られてきたが、文面には「お前を殺す。他の黒人たちも道連れだ」と書かれていたという。
この脅迫文の送り主は「RWA」なる架空の名前(イニシャル)を使っているが、2020年12月付のUOLサイトによると、この名義を使った政治家への脅迫行為は、2017年から20年にかけて少なくとも9度、繰り返されており、対象者には、黒人もそうでない人も含まれていたという。
リオ・グランデ・ド・スル州は欧州系移民や子孫が多いが、ポルト・アレグレの黒人市議は5人中3人が2020年の市議選の上位10傑に入るなど、人気や知名度が高い。