《リオ市》ヒトラー『我が闘争』を全面禁止=条例で出版、発売、流通認めず

 エドゥアルド・パエス市長(社会民主党・PSD)が7日、ヒトラーの著作『我が闘争』の出版、販売、流通を禁じる条例を裁可した。7日付G1サイトが報じている。
 同条例はテレーザ・ベルゲル市議(民主社会党・PSDB)とセーリオ・ルパレッリ市議(民主党・DEM)が作成したもので、リオ市議会が承認したのち、パエス市長が裁可した。
 同条例では、1925年に出版された『我が闘争』に関し、作品そのもの、もしくは同著を部分的に引用した著作の出版、販売、流通を禁じており、これを破った場合には罰金が科せられる。それでも応じない場合は、販売企業の運営資格停止などが起こり得ると規定している。

 同市では2016年から、『我が闘争』の販売が禁止されている。これは、リオ州地裁の判決を受けたものだ。地裁側は「同著作は特定の社会集団や宗教、人種に対して不寛容な暴力を煽る危険性がある」と解釈し、このような判決を下した。

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