ブラジル新潟県人会(藤村マルシオ・セイジ会長)は23日午前10時から創立65周年記念式典を、サンパウロ市リベルダーデ区のニッケイパレス・ホテルのメザニーノ階(ガルボン・ブエノ街425番地)で開催する。参加締切日は17日。
1908年6月、第一回移民船笠戸丸で新潟県から3家族9人(男5人、女4人)が初めて伯国に移住した。現在、全伯各地に県人会員はおよそ120人いる。
昨今、県人会の運営はポルトガル語話者が多い2世3世へ世代交代してきている。そのため今回の式典は全てポルトガル語で進行する予定だ(日本語通訳付き)。
同会会員で、日本側との連絡役を担っている鈴木雅夫氏は「これは過去の県人会式典で例をみない試みだ。それにより会の運営を次世代へ引継ぎ存続できるようにしたい」と強調した。
これまで同会は一世を中心にした団体だった。今後は、県出身でない人や新潟県に興味のある非日系も受け入れる予定。一般社会により馴染んだ形で会が存続するようにする試みだ。
当日は、会場に足を運べない会員が式典に参加できるように、ZOOMを使用したオンライン中継も行なう。こうした形の周年式典を行なうのは同会が初めてだ。
式典では樋口香新潟県人会副会長の開会の言葉、日伯両国家斉唱、移民先亡者やコロナ禍で亡くなった人々への黙祷後、花角英世県知事を始め県議会議員の佐藤純氏からの祝辞もビデオ録画の形で流される予定。
当地側ではブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長を初め、約80人の招待者が出席予定。式典に係る費用は日本からの負担によるものだ。
式典では5人の敬老者や8人の功労者への表彰も行なわれる。正午過ぎからは祝賀会と昼食に移る。会場で参加する際はコロナ予防接種証明書とマスク着用が義務付けられている。
式典に関する問い合わせは同県人会事務局の城間忠志さんまで(11・3209・5116、メールniigatakenjinkai@hotmail.com)。