13日、ミナス・ジェライス州オウロ・プレット市中央部の丘で土砂崩れが発生し、歴史的価値の高い邸宅と倉庫が倒壊する被害が出た。13日付現地サイトが報じている。
土砂崩れは午前9時10分頃、オウロ・プレット市の中心部にあるモロ・ダ・フォルサで起きた。崩れた土砂は、丘の真下にあり、19世紀に建造された屋敷2軒を直撃し、崩壊させた。
同州では8日に起きた、カピトーリオ市のフルナス渓谷での壁面倒壊の衝撃映像が国内外で話題を呼んだが、今回の土砂崩れの瞬間も映像に収められ、瞬く間に広がった。
この邸宅は、別の土砂崩れが起きた2012年から人の立ち入りが禁じられていた。また、事故の起きる前の8時30分には土砂崩れが起こる危機があることが近隣住民に伝えられており、全員が避難を行っていた。
今回の土砂崩れは、ここ数日間降り続いていた豪雨で地盤が緩んだことで起きた。現地では、現在も不安定な状態が続いている。
オウロ・プレットは国内でも有数の伝統的な古い町並みを残した観光地で、2021年にはユネスコの世界遺産にも選ばれている。また、倒壊した邸宅もその歴史的価値を認められ、有形文化遺産に指定されていた。