テニスの全豪オープンで世界ランキング男子1位のノヴァク・ジョコビッチ(セルビア)が、コロナワクチン未接種とビザ申請時に嘘を書いたことを理由にビザ剥奪後、国外退去となり、全世界に衝撃を与えている。今の世の中、ワクチン未接種だと、どんな有名人でも例外なく、厳しい制裁の対象となり得るということだ。これに比べれば、サッカー・ブラジル国代表のチッチ監督がレナン・ロディの招集を同じ理由で見送った措置はまだ軽かったのでは。同様の追放例がブラジルのスポーツ選手から出ないことを望みたい。この処分に最も近いものを将来的に受ける可能性があるのはボルソナロ大統領か。
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英国のボリス・ジョンソン首相は、公共放送BBCの2027年からの予算カットを希望していると報道されている。奇しくも、昨年4月のロックダウン中に首相官邸で2度のパーティを行ったことをメディアが報じた直後で、メディアへの報復と囁かれている。ボリス氏といえば「英国のトランプ」。「ブラジルのトランプ」ことボルソナロ大統領も、グローボ局への予算カットの威嚇で有名だが、似てしまうものなのか。
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コロナワクチンの接種開始はちょうど1年前の昨年1月17日。第1号接種者のサンパウロ市の女性看護師モニカ・カラザンスさんは当時を振り返り、「接種後に私が死んだなんて言った人もいたのよ」と語っている。もちろん、そのようなことはなく、 今や国民の7割以上が接種を完了している。