出入国在留管理庁は昨年10月15日、2021年6月末現在の在留外国人数を282万3565人と発表。ブラジル人は20万6365人で、前年末と比較して1%減だった。国籍別人数の上位5カ国は、中国人(74万5411人、4・2%減)、ベトナム人(45万46人、0・4%増)、韓国人(41万6389人、2・5%減)、フィリピン人(27万7341人、0・8%減)、ブラジル人だった。
ブラジル人人口が最も多い都道府県の上位5県は愛知県6万181人、静岡県3万1009人、三重県1万3837人、群馬県1万3279人、岐阜県1万088人だった。
厚生労働省の2020年度人口動態統計『日本における外国人の人口動態』では、夫がブラジル国籍の夫婦は511組、妻がブラジル国籍は483組。ブラジル国籍を持つ母親の出生数は1780人(男909人・女871人)だった。
在留外国人が2年続いて減少したことについて国外就労者情報援護センター(CIATE、二宮正人理事長)の影山新専務理事は「コロナ禍による失業と外国人新規入国の停止によって在留者数が減少したことは明らか。外国人入国停止措置解除後、程なくして増加傾向に戻るのでは。日本は少子高齢化による労働者不足の問題が解消されていない。2019年創設したばかりの特定技能実習生の更なる緩和も検討されている」と見解を述べた。