ブラジル北東部の観光名所フェルナンド・デ・ノローニャが、同島を訪れる人達に要請する新型コロナの防疫基準に補強接種を加えたと18日付G1サイトなどが報じた。
17日に発表され、18日から発効となったのは、55歳以上の観光客には3度のワクチン接種(ヤンセン社製ワクチンの場合は2度)を義務付ける防疫基準だ。
また、これまでは出立の48時間前までに受けたPCR検査で陰性だった証明書を必要としていた部分は、24時間以内に受けた簡易テスト(抗原検査)で代用する事が可能になった。
ペルナンブコ州政府によると、1月4日までのサンプル解析によると、同州でのオミクロン株による感染率は68%に上昇したが、フェルナンド・デ・ノローニャではオミクロン株感染者が61例確認されており、同州で最も同株感染者が多いという。同島に次いでオミクロン株感染者が多いのは同州州都のレシフェ市の59人で、それ以外はイポジュカ、カルアル、サルゲイロが各1人となっている。
ただし、同島保健局では、同島の住民は100%接種を完了しており、重症化した患者は皆無としている。
17日からは同島でも、5~11歳児約300人へのワクチン接種が始まった。
なお、オミクロン株による感染拡大後、補強接種を義務化した自治体はリオ市やペルナンブコ州、バイア州、リオ・グランデ・ド・ノルテ州などとなっている。