【既報関連】オミクロン株による感染爆発で、20日は感染者の7日間平均が11万人台に跳ね上がり、死者の平均も上昇という緊迫した状況が続いていると20、21日付現地紙、サイトが報じた。
20日の感染者16万8495人は19日の20万4854人に次ぐ多さで、7日間平均が9万9974人から11万47人に跳ね上がった。死者は340人増え、7日間平均も212人が239人に上昇。観察中の感染者は111万1116人で、昨年の7月5日の111万5726人以来の111万人超えとなった。
このような状況下、国家衛生監督庁(Anvisa)は20日、6~17歳児へのコロナバックの使用を認めた。許可申請は3~11歳児向けだったが、今回はより詳細なデータがある6歳以上への使用が認められた。
同庁はコロナバックの使用承認後、子供の命を守るためである事と、緊急使用許可には治験中という意味はなく、安全性も確認済みである事を強調した。
保健省は21日朝の時点ではまだ、コロナバックの購入計画などを公表していないが、サンパウロ州政府は20日午後、子供への接種日程の前倒しを発表し、子供100人にコロナバックを接種。州内各市にも同ワクチンを配布した。
サンパウロ州での接種日程は、14日~2月10日が基礎疾患や障害のある子供と先住民、キロンボ住民、20~30日が9~11歳児、31日~2月10日が5~8歳児だ。サンパウロ市も基礎疾患などのない子供への接種を22日からに前倒しした。
5~11歳児への接種は全州で始まっている。これまでは使えるワクチンがファイザー社製のみだったため、リオ市などではワクチン不足故の接種中止も起きたが、コロナバック承認で供給が安定する上、接種間隔がファイザー社製の半分の4週間となるため、接種加速も見込まれる。
リオ市のパエス市長は20日、サンパウロ州のドリア知事に「うちにも(コロナバックを)送れ」と求めたが、原則的には保健省による購入・配布を待つ事になる。