日本政府は18日、ブラジル北東部の大規模な洪水被害に対して、緊急援助物資を供与することを決定した。緊急援助物資はテント300張、毛布3千枚、50m×4mのプラスチックシート75巻。
緊急援助物資はブラジル政府からの要請を受け、需要調査を行った上で準備された。物資がブラジルに到着し次第、独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて供与される予定。
今回の決定について在ブラジル日本国大使館は「人道的観点やブラジルとの友好関係を鑑み、被災者の方々を支援すべく緊急援助を行う事となりました。これらの物資が、被災者の方々に少しでも役立つことを望んでいます」とコメントを発表している。
日本の国際緊急援助は、大規模な自然災害を受けた被災国から要請を受け、どの種の援助が必要か検討された上で実施される。資金援助は外務省、人的・物的援助はJICAが担当している。今回の物資援助はマイアミにあるJICAの緊急援助物資備蓄倉庫から輸送される。
ブラジルに対して日本政府はこれまでも1988年2月リオデジャネイロ州で発生した洪水被害(死者約200人、負傷者約650人、避難者約1万3千人)、2019年のアマゾン森林火災時にも援助を行っている。