新型コロナの感染拡大で、サンパウロ市とリオ市の市長が話し合った後、カーニバルのパレードを4月後半に延期すると発表。なかでも、注目のスペシャルグループのパレードは、4月22~23日に異例の同日開催されることになった。
サンパウロ市のカーニバルのパレードは、4月16日がアセッソ2、21日がアセッソ1、22~23日がスペシャルグループとなった。出場順は従来予定されていた順番通りで、優勝チームのパレードは4月30日の予定だ。リオ市の日程は24日に発表され、アセッソ・オウロ4月20~21日、スペシャルグループ22~23日、小さなエスコーラ24日、成績発表26日、優勝チームのパレード30日となった。21~24日付伯字サイトが報じた。
サンパウロ市のパレードを4月に延期する話は19日には半ば公になっていた。だが、最終決定はリオ市のエドゥアルド・パエス市長との会談後となった。両市はオミクロン株の感染拡大で道のカーニバル中止を決めていたが、サンボドロモでのパレードは予定通りの実現を望んでいた。
だが、オミクロン株による感染者増に拍車がかかり、国内外からの観光客も集う伝統的な2大カーニバルの延期が決まった。
サンパウロ州の感染者数はサンパウロ市単独より少なく、統計上の問題があるが、全国では23日までの1週間の感染者104万3598人(7日間平均は14万9085人)は、1週間の47万6750人の2・2倍、2週間前との比較では4・5倍だ。
また、死者も、23日までの1週間の2052人(7日間平均293人)は1週間前の1064人のほぼ倍、2週間前との比較では2・4倍で、明らかに増加傾向にある。
リオ州の感染者は23日までの1週間が16万7618人で、1週間前の5万6582人の2・96倍。死者は92人で、1週間前の1・74倍だ。
新型コロナの感染拡大を受けてバーチャル化を決めたクリチバも含めると、道のカーニバルやパレードの中止や延期を決めた首都や州都は、21日現在で計25に増えた。同時点で態度未定はリオ・ブランコとポルト・アレグレのみだ。