28日早朝、サンパウロ市内では激しい雨が降り、各地で洪水や倒木が起きた。非常事態管理センター(CGE)は午前5時に市全域に洪水注意報を出し、これが午前7時20分まで続いた。被害は最初、北西部を中心に報告されていたが、 マルジナル・ピニェイロスのジャグアレー橋付近やカステロ・ブランコ高速道の出口付近でも冠水が起き、交通が乱れた。また、市中央部のドウトール・アルナウド大通りでも倒木が目立った。予報だと、31日までの降水量は連日40ミリ以上だというから、外出の際は注意が必要だ。また、この雨により、ここ数日続いていた猛暑も収まると見られている。
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28日付G1サイトによると、2021年は、トランス(いわゆる性転換者)や女装もしくは男装を行っている人が140人殺害されたことが分かった。ブラジルは同性愛者や両性愛者、性転換者らのLGBT大国で、サンパウロ市では南半球最大のゲイ・パレードが実施されるなど、LGBTの受入が進んでいると思われがちだが、彼らへの暴力行為は古くから行われ、社会的な問題となっている。近年は芸能人女装者が注目され、人気を博す事例も出ているが、LGBTの人たちが差別されたりする、苦しい状況は続いている。
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27日のサッカーのサンパウロ州選手権。サンパウロは初戦となったグアラニー戦を1―2で落とした。しかも、2点を先制された上、後半80分に1点を返すのがやっとという、不甲斐ない負け方だった。グアラニーは伝統的な強豪をつけており、昨年は全国選手権2部で6位の実力派。決して油断はできない相手だった。