感染学上第4週(1月23~29日)の新型コロナ感染者は前週比で39・9%増の130万5447人で、7日間平均は18万6492人となった。第1週(1月2~8日)の感染者は20万8018人だったから、感染者は6・3倍で、7日間平均は12日連続で新記録を更新した。
また、回復者の31万1457人増に対して観察中は99万267人増え、自宅隔離者や入院者が急増中だ。
保健省統計での1日の感染者は、1月26~28日が22万4527人、22万8954人、26万9968人で、20万人超を記録。1月29日は20万人を切ったが、メディア集計では、1月29日も20万7316人増となっている。
感染者は1月30日も13万4175人増えたが、登録未更新州があり、7日間平均は18万6363人に微減した。だが、同日現在で観察中の人は255万8193人で、10・1%に増加。観察中の人が10%を超えたのは昨年3月30日の10・0%以来だ。
これらの数字は、ワクチン接種進展で入院者や死者が減った後に起きた感染者急増による病床逼迫を示す。感染のピークは2月との説もあり、保健省や各州は病床増などの対応を迫られている。
他方、予防接種効果で重症化例や死亡例が減っている事、オミクロン株は肺よりも喉に症状が出易い事などで、死者の増加率は低い。
だが、第4週の死者は前週比で2倍強の3723人、7日間平均は532人で、昨年10月4日以来の500人台に。1月30日の平均は、9月30日の541人に次ぐ537人となった。死者が前週の倍以上だったのは8州で、前週の12州より少ないが、アクレ州は1人が11人に増え、パラナ州でも4倍増などとなっている。
オミクロン株は軽いと考えられがちだが、未接種者や接種未完了者は重症化し得る。親子で感染し、未接種の子供が最も重症だったという例もある。
また、入院者の約10%は接種完了者である事、変異オミクロン株はオリジナル株より感染力が強く、再感染率も高い事、感染と予防接種で二重の抗体を得ると免疫力が高まる事などから、専門家は感染の有無に関わりなく接種を終え、補強接種を受けるよう勧めている。ブラジルでは人口の69・66%が接種を完了したが、補強接種者はまだ20・65%の4千万人強のみだ。