林禎二駐ブラジル日本国特命全権大使が1月26日、サンパウロ市イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑を参拝した。林大使は「日系社会が根強いブラジル。それを象徴する慰霊碑に訪問し、日系人の先駆者の勇気とご苦労を心に刻みました。日伯関係と日系社会の発展により力を尽くすことを誓いました」と述べた。
慰霊碑参拝には桑名良輔在サンパウロ総領事、市川利雄ブラジル日本
都道府県人会連合会長、谷口ジョゼ日本祭り実行委員長(和歌山県人会会長)、磯白田ネウザ群馬県人会会長、川崎エレナ玲子静岡県人会会長らが参加した。
谷口ジョゼ実行委員長から、慰霊碑の歴史や設立の経緯、入植当時の移民の苦労などが説明され、献花、記帳が行われた。
市川会長は、「先人の努力と苦労を象徴するこの慰霊碑に日本政府の方々が訪問していただけることは本当にありがたい。これからも日系社会発展と日伯関係の強化、先人への感謝を忘れないように法要を続けたい」と述べた。
その後、林大使と桑名総領事は日本館を訪問。同館では、ブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長、山下譲二文協評議委員長、栗田クラウジオ日本館運営委員長が館内に展示されている文化遺産や日伯友好百周年記念碑などを案内。館内での邦楽の演奏を鑑賞し、館内設置の池の錦鯉への餌やりを行った。
林大使は「ブラジルにおいて日本の伝統と文化がこれだけ継承されていることに大変驚いております。非常に感動しました」と述べた。
林大使は昨年11月23日に帰朝した山田彰前大使の後任として昨年12月に着任した。前職は外務省南米局長。