1日午前、サンパウロ市北部の高速道マルジナル・チエテで大きな陥没事故が突如発生。通行止めとなり、市内の交通の大きな支障となった。地下鉄工事が原因だった 。1日付現地サイトが報じている。
陥没が起こったのは1日午前9時頃、北部フレゲシ・ド・オー付近のマルジナル・チエテで、アイルトン・セナ高速道方面のピケリ橋の手前の部分で亀裂が入り出し、大規模な道路の落下が発生した。
消防隊によると、陥没の原因は、現場のすぐ脇で行われた地下鉄6号線の工事によるものだという。この付近では、トンネルの掘削工事が行われていたが、別名「タトゥゾン」とも呼ばれる全長109メートル、重量2トンにも及ぶ掘削機が使われていた。 この掘削機は昨年の12月16日から使われており、操作に45人もの人が必要になるものだった。
ジョゼ・ガリ・サンパウロ市運輸局長によると、タトゥゾンの3メートル上に位置していた下水道が破裂したのが直接の原因だったとのことだ。ガリ運輸局長はこの下水管がタトゥゾンからの圧力に耐えられなかったのであろうと見ている。
この下水道の破裂で2人の作業員が流されたが消防隊に救助されている。事故発生の通行人などもなく、他の負傷者も出ていない。
また、この事故により、マルジナル・チエテのアイルトン・セナ高速道方面行きは完全に不通となり、利用者たちは迂回をすることを余儀なくされた。その影響を受け、カステロ・ブランコ高速道では13キロから16キロ地点で3キロの渋滞を記録している。
サンパウロ市では2007年に、地下鉄4号線ピニェイロス駅の建設中にマルジナル・ピニェイロスで陥没事故が発生したことが知られている。この時は80メートルほどの大きな穴が空き、7人が亡くなる惨事となっていた。