中銀が1月24日に公開した、銀行に保管されたままになっている「受け取り可能な金額システム( Sistema de Valores a Receber 、CVR)」が14日から再開される事になり、市民の関心が高まっている。開設直後にアクセスが集中しすぎて、翌日にダウンしていた。
銀行に保管されたままになっている金額は「忘れたお金」(dinheiro ‘esquecido’)と表現されている。中銀は21年6月、「顧客が知らないか忘れている金額は約80億レアル」と語っていた。
20年に始まった新型コロナのパンデミックは失業者増加や所得減少を招き、D、Eクラスに転落した人も出たし、昨年のインフレは10%を超えた。
そんな中、本人も知らなかったり忘れていたりしたお金ありと知らせるサイトが公開され、24時間も経たない内に90万レアル超の「忘れたお金」が引き出された。
だが、短時間にアクセスが集中したため、1月24~25日はサイトがパンク状態となり、中銀が一時的にサイトを閉じた。
収まらないのは「忘れたお金」を見つけ、引き出した人がいると知った人達だ。自分にも知る権利や引き出す権利があると考えた人達は抗議の声を上げ、1日も早い再開を求めていた。
「忘れたお金」の中には、最低賃金二つまでで5年間以上働いた正規雇用者が受け取れるボーナスの「アボノ・サラリアル」や退職金の積み立てに当たる勤続期間保障基金(FGTS)、閉じたつもりの当座預金や貯蓄預金の口座の残高、資金割り当てや余剰配分、コンソーシアムと手数料からのリソース、ローンや不適切な融資などの信用業務に関連する支払いなどが含まれているという。
関心のある人は中銀のサイト(https://www.bcb.gov.br/)で確認を。