1日にサンパウロ市北部フレゲジア・ド・オー付近のマルジナル・チエテで起こった陥没事故により、サンパウロ市内の交通が混乱している。市の乗り入れ規制「ロディージオ」は4日まで差し止めとなる。また、陥没箇所の修復にトラック1千台分以上の砂利やコンクリートが必要となるなど、その余波はかなり甚大だ。現地紙はこの事故がドリア政権にとっては痛手となると解釈し、大統領選を目指すドリア氏、その後継者のガルシア副知事への攻撃材料となり得ると見ている。サンパウロ州民は道路や地下鉄の話題には敏感だ。とりわけ、今回の事故原因となった地下鉄6号線は工事が大幅に遅れ、市民の不満もたまっていた。
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コンゴ難民のモイゼ・カバガンベさん殺害事件は国民にも相当大きなショックを与えたが、ネット上では現在、「モイゼに対して正義を」と題したキャンペーンが展開されている。これには社会的影響力のある有名人が多数参加。歌手のパブロ・ヴィッタルをはじめ、女優のカミラ・ピタンガやレチシア・サバテラ、テレビ司会者のタタ・ヴェルベッキらが声を上げた。リオ市のエドゥアルド・パエス市長も強く解明を訴え始めている。
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パルメイラスは2日午後、アラブ首長国連邦のアブダビで行われる「クラブW杯」に南米代表として参加するため、飛行機で出立。沿道には多くのファンが集まり、声援を送った。パルメイラスの試合は8日からだが、それまでは砂漠地帯の気候に慣れることも含めたトレーニングが行われる。長年「世界一なし」とからかわれ続けているパルメイラス。今大会でようやく、汚名を返上できるか。