1月31日に起きたサンパウロ市の幹線道路マルジナル・チエテの路面陥没で一躍有名になった円形の巨大トンネル掘削機「タトゥゾン」が、下水に浸かったために修理が必要になった。タトゥゾンは長さ109メートル、直径10・61メートル、重量2千トン、操作そのものにも50人近くの人を必要とする巨大なもの。これを聞いただけで、この機械がいかに重要か、修理がいかに困難かが容易に想像できる。地下鉄6号線用のタトゥゾン2機は1日12〜15メートルの掘削を行っていたというから、作業の遅れもやはり心配だ。修理用の部品は既に注文済みだが、ただでさえ遅れていた6号線が完成するのは一体、いつになるのだろう。
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ボルソナロ大統領は3日、音楽配信大手「スポティファイ」のポッドキャストで反コロナワクチンの医師を呼んで虚報を流した米国人司会者のジョー・ローガン氏を褒め称えた。この行為は、ローガン氏の放送に抗議するため、ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルといった大御所アーティストが、スポティファイから自身の音源を配信されるのを拒否した直後にとられた。こうしたことへの反応は相変わらず早いのだが、否定主義、反ワクチンへの評価はより厳しくなりそうだ。
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2日のサッカーのサンパウロ州選手権でコリンチャンスがサントスに1―2で敗れた。これでコリンチャンスは開幕以来、1勝1敗1分となり、ヴィーニョ監督が解任された。今年のコリンチャンスは18年W杯の代表メンバー5人と豪華メンバーを揃えているだけに、成績評価も厳しくならざるをえないか。