2日、パラナ州クリチバのロザリオ教会に抗議団体が侵入し、デモを行った。労働者党(PT)の市会議員が指揮したもので、1、2月にリオ市で起きたコンゴ移民のモイゼ・カバガンベさんリンチ殺害事件と、海軍兵士によるドゥルヴァル・テオリオ・フィーリョさん射殺事件という2人の黒人殺害に抗議したものだ。2件共リオ市で起きた事件だが、この週末は全国で人種差別への抗議デモが相次いだ。クリチバの事件はその一つだが、ボルソナロ大統領はこの行為を「左翼が本性を出した暴力的行為」と批判した。大統領は、国際的に関心の高いモイゼさんの事件にも沈黙を保ったままだ。
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そのクリチバで7日夜、家族7人が乗った車が銃撃にあい、4人が死亡する事件が起きた。被害者らはポルトン地区で駐車中、後方から近づいてきた車から銃撃された。賊の1人は被害者の車に横付け後も車外に出て発砲しており、乗車していた夫婦と子供の1人が即死。もう1人の子供と大人2人が病院に運ばれたが、子供は病院で死亡した。この車には生後4カ月の赤ちゃんも乗っていたが、母親に抱かれており、無傷で済んだ。犯人は現在も逃走中だが、犯行に使われたのと同型の車が別の地区で焼き払われている。
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北京冬季五輪で8日、クロスカントリー・スキーのスプリント部門にブラジル人3人が出場。男子のマネクス・シウヴァは南米選手最高の71位、女子で8回目出場のジャクリーネ・モウロンは84位、初出場のエドゥアルダ・リベラは88位だった。世界との差を感じさせる結果だが、参加した実績だけは残した。