ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)は5日、文協ビル地下文化スペースで第14回文協総合美術展の開展式および受賞者表彰式を、招待者や同展入賞者などの関係者限定で開催した。
石川レナト会長は開会挨拶で「コロナ禍後、文化スペースを使用しての初めてのイベント。JICAを始め多くの方々に協力して頂いた。工芸委員会のボランティアの方々もこの大変な時期の中、昼夜を分かたず準備作業をしてくれました」と開催の喜びと関係者への感謝を述べた。
表彰式では芸術・造形部門現代美術賞にアナ・ジゼル・バティスタ・ドス・サントスさん、美展芸術賞にジョアン・ロウレンソ・ゴウヴェイア・フィーリョさん、ほか入選に5人が選ばれた。
工芸部門工芸芸術賞には巽ミリアンさん、同部門創造賞にエドゥアルド・ヴァルデタロ・リンス・デ・アルブケルクさん。入選にはキム・ヨンジュさんが選ばれ、部門ごとに入賞賞品の贈呈が行われた。
功労者表彰も行われ、長らく美術委員会に携わってきた酒井町子さん、昨年亡くなった若林和男さんへ表彰状が贈られた。
同展には応募総数1136点から選ばれた279作品が展示されている。展示会は20日(日)まで開催。月~金曜日は12時から17時まで。 土・日曜日は10時〜17時まで。ただし最終日は15時までが開場。入場は無料だが、ワクチン接種証明書の提示が必要となる。
記者コラム「ルッパ」
文協総合美術展の展示作品の中にはマスクをつけたネズミの陶芸作品など、近年の社会情勢を巧みに捉えた思わず笑みがこぼれるユーモラスな作品も。今回はオンライン応募が可能となり、ブラジルだけでなくアメリカやカナダからも応募があったという。会場の文協文化スペースは、コロナ禍となってから2年ぶりの使用だそうだ。皆さんもぜひ足を運んでみては?(天)