おしゃべりパパガイオ

 名物政治コメンテーターだったアルナルド・ジャボール氏が15日未明、12月に起きた脳梗塞の予後が悪く、入院先のサンパウロ市シリオ・リバネス病院で亡くなった。81歳だった。ジャボール氏は若い頃は映画監督として知られ、ベルリン映画祭やカンヌ映画祭に作品を出展するなど、映画界でも成功を収めていたが、50代だった90年代に政治報道の世界に転身。グローボ局の報道番組の「ジョルナル・ナシオナル」「ファンタスチコ」などでの歯に衣を着せない発言でおなじみだった。映画界からジャーナリズムに転身した変わり種だったが、「歴史や人々の現実を尊ぶ点で一貫していた」と評価されていた。
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 連邦政府のマリオ・フリアス文化局長が14日、大統領三男のエドゥアルド下議のユーチューブのチャンネルの生放送にゲスト出演し、昨年5月にコロナウイルスとの闘病の末に亡くなった国民的コメディアンのパウロ・グスターヴォに関し、「実はコロナによる死ではない」の持論を繰り返した。パウロの病状は入院当初から連日のように報じられていたため、病院や報道陣が数カ月間も虚報を報じていたとは思えないが。入院中にウイルスが検出されなくなっていたから、コロナ死ではないという論法のようだ。
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 12日のアブダビでのクラブW杯での熱戦もつかの間、パルメイラスは今日16日、ブラジルに戻って最初の試合に挑む。試合はサンパウロ州選手権の対フェロヴィアリア戦。猛暑の中東で120分、世界一をかけたプレッシャーの中で戦った後だけに、同試合に出場した主力の温存も考えられるが、どうするか。

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