ブラジル日本語センター(CBLJ、日下野良武理事長)は1月22日、「第36回汎米日本語教師オンライン合同研修」の個人成果発表会を行い、約2週間の研修を修了した11人に修講証書を贈った。
研修生達は学習者中心の授業理論と現場での実践方法について研修を受けた。発表会では『研修に参加しての気づき』や『今後挑戦したいこと』を各人でまとめ、発表を行った。アルゼンチンから参加のモリナ・アレハンドロさんは「研修前はカリキュラム通りに授業を進める事を重視していた。研修を通じて生徒の自立と目標達成が大事なことに気付いた。もっと研修を受けたい」と語った。
修講証授与式には国際交流基金サンパウロ日本文化センター(JFSP)から大上晃史副所長、JICAブラジル事務所から片岡龍之助さんらが参加。挨拶に立った篠原一宇CBLJ副理事長は「講師の方々、研修生の皆さん本当にお疲れ様でした。日本語教育がより良くなるようこれからも頑張っていきましょう」と語った。
ルッパ
篠原一宇CBLJ副理事長は、汎米日本語教師オンライン合同研修個人成果発表会で「南米の若者の日本文化への関心は高まっており、オンライン学習の環境整備が進んだ現在は日本語普及に追い風が吹いている状況。2019年には『日本語教育推進法』で海外での日本語教育機会の拡充も示されている」と日本語教育界の状況を解説。CBLJは「日本語教育推進発信基地」としての役割を果たせる様、JICAの支援で機材やスタジオの整備を行い、オンラインでの講演会や授業ができる態勢を整えた。篠原副理事長は「中南米との関係を強化し、日本語普及についてさらに協力しあっていきたい」と述べている。