サンパウロ市西部の富裕地区で、食品配達員を装った強盗が14日に発生した。同様の事件は他の地区でも発生しており、注意が必要だと警察が呼びかけている。16日付現地紙が報じている。
強盗被害が発生したの14日の19時10分頃で、サンパウロ市西部ジャルジン・パウリスタで3人が被害に遭った。
現場はジョゼ・マリア・リスボア街。アプリの食品配達員を装い、配達の鞄を背負ったヘルメット姿の男性2人が別々に、近くを歩いていた3人を襲った姿が、監視カメラには映っていた。
犬を散歩させていた夫婦や、1人で歩いていた女性を続けざまに襲った。犯人たちは2人とも、ナンバープレートのないバイクを使っていた。
犯人の一人は女性に対し、携帯電話を要求し、すぐに使用できるように命じて盗み取った。もう一人は夫婦の所持品を盗んだ。二人はそれぞれ、盗品を上着のポケットに突っ込むと、バイクに乗って別々の方向に逃げ去っている。
二人はこの時、武器は直接に見せていないが、犯人の一人がズボンをあげるフリをしていることから、持っているように見せかけて脅した。
サンパウロ市では12日にも南部ジャバクアラで同様の2人組の強盗事件が発生。犯人たちはバイクの2人乗りで接近し、犯行に及んだが、事件に気づいた被害者の叔父が車で駆けつけてバイクに追突。犯人たちは跳ね飛ばされた後、捕まった。