15日午後の豪雨によって甚大な被害を受けたリオ州山間部ペトロポリス市の市役所が17日、被災者救援のための寄付金受付用の銀行口座を開設したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
同市では15日午後の6時間だけで2月の平均月間降水量を超える雨が降り、土砂崩れや洪水、浸水などの被害が発生。17日午後6時までの死者は110人、行方不明者は116人となっている。
また、オフィシーナの丘などで発生した土砂崩れで倒壊、損壊した家屋も多く、住む場所を失った人々や、再び土砂崩れが起きた場合に危険が及んだりする可能性があるとして退避を命じられた人々が、市内各所の避難所に身を寄せている。
90年に1度といわれる大災害で苦しむ市民を支援するため、同市では、様々な教会や人権保護センター、弁護士協会、メディア関係者など、多くの機関や多くの市民が災害当日から、飲用水や食料品、衣類などを集めたり、炊き出しを行ったりしている。
だが、被災者への支援の手をさらに増すため、市役所が寄付金を受け付けるための銀行口座を開設した。寄せられた寄付金は食料品や衣類、基礎食料品セット、個人衛生用品その他の品の購入費にあてられる。
寄付金受付用の口座はブラジル銀行に開設された。口座名義はPMP Pertopolis―SOS2022、支店番号は0080、口座番号は96011―X、納税者番号(CNPJ)は29.138.344/0001―43だ。PIXの鍵はCNPJだ。
市役所は、被災者支援用の寄付金受付はこの口座だけなので、寄付金を募るという口実で偽の口座に金を振り込むよう求める詐欺にひっかからないよう、注意を呼びかけている。
また、リオ州工業連盟(Firjan)も同市支援のためのキャンペーンを行っており、口座を開設している。 Firjanの口座もブラジル銀行で、名義はFirjan SESI Solidariedade、支店番号は3309―X、口座番号は6641―9、CNPJは03.851.171/0001-12―SESI、PIXの鍵はsospetropolis@firjan.com.brだ。
寄付の品はリオ市でも受け付けており、軍警の大隊基地、リオ州議会、リオ連邦大学などが受付窓口を用意している。また、リオ市内の地下鉄も五つの駅でも24日まで受け付けている他、コレジオ・アオ・クーボやコレジオ・マトリス・エドゥカソン、エスコーラ・サニー・デイズ、エスコーラ・ボン・テンポといった私立校もキャンペーンを行っている。