《ブラジル》ボルソナロがオルバン首相に「兄弟」=東欧きっての極右政治家

共同記者会見するボルソナロ大統領とオルバン首相(crédito: Facebook)

 ボルソナロ大統領は17日、ハンガリーを訪れ、同国のオルバン首相と会談を行った。東欧で白人優越主義の極右政治家の代表格と見られているオルバン氏をボルソナロ氏は「兄弟(irmão)」と呼び、連帯を誓った。18日付現地紙が報じている。
 ボルソナロ氏は16日にロシアのプーチン大統領との会談後、ハンガリーに向かい、同国のオルバン首相と会談の席に着いた。
 会談の席でボルソナロ氏はオルバン氏について「あらゆる価値観において一緒だ。兄弟のようだ」と語り、「神、愛国心、家族、自由についてもだ」と語った。

 このスローガンは、イタリアのファシスト党に強い影響を受けて発足したブラジルの極右政治結社「ブ ラジル統括活動(Ação Integralista Brasileira)」(1932―37年)のものとして知られている。
 オルバン氏は東欧きっての極右政治家で、反移民、反同性愛者として知られ、2020年にはパンデミックにかこつけて首相の権限を無限化する法案を議会で成立させるなど、独裁的な政治手腕で知られている。
 こうしたことから、米国のバイデン大統領が東欧訪問の際にハンガリーを外すなど、国際的孤立もささやかれていた。

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