《リオ豪雨》ペトロポリスに再び強い雨=サイレン響き捜索作業中断

再び洪水が起きたモゼラ地区の道路(22日付G1サイトの記事の一部)

 【既報関連】15日午後の豪雨で史上最大の惨事に見舞われたリオ州山間部のペトロポリスでは懸命の捜索作業が続いているが、22日は再び強い雨が降り、不明者捜索作業も滞り勝ちと同日付現地サイトが報じた。
 22日の雨はヴァルパライゾ、キタンジーニャ、ビンジェン、モゼラを中心に降り、14時頃には1時間に41ミリに達したため、警報サイレンが鳴り響いた。この雨に、街頭に出ていた人達が店先の日よけの下に逃れる様子などが見られた。
 それでも、二次災害などを避けながらの捜索作業により、17時過ぎには死者数は185人、不明者の数は85人と報告された。豪雨から1週間以上経った事で、不明者の捜索にはトラクターなどの重機も使われている。

 22日は再び、川の氾濫や洪水が起き、冠水が起きたビンジェン通りは車の通行が止められ、軍兵士らが迂回するよう運転手を指導した。同道では、エスタシオ大学前の路面の陥没も起きたが、負傷者は出ていない。
 同市では21日夜も雨が強まり、市中央部の道路の通行が止められたりしている。雨による警報サイレンは、ここ数日間、連続的に鳴らされており、新たな土砂崩れなどへの懸念は続いている。
 市内13の学校に避難している人達は約900人で、21日には避難者を対象に各世帯1千レアルの緊急支援金を支給すると発表された。この支援金は州が800レアル、市が200レアルを負担する予定だ。
 避難所に身を寄せている人達は自動的に家賃補助などを受けるためのリストに登録されるが、商店や宿泊施設などの被害に対する支援や保障はまだ手がつけられていない。

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