国内小売り大手ロージャス・アメリカーナスのサイトが23日、3日ぶりに復旧した。ネット販売が売上に占める割合が大きな同社だが、肝心なサイトは20日から「安全性の問題」で使用停止状況となっていた。23日付現地サイトが報じている。
同社のサイトは19日、従業員が許可されていないサイトへのアクセスを試みたために不安定な状態になり、20日からはアクセス不能となった。同社だけでなく、関連の「スブマリノ」や「ソウ・バラット」「ショップタイム」のサイトも同様に、使用停止となっていた。
これによって、サンパウロ証券取引所(B3)での同社は22日現在、18日との比較で34億レアルの資産価値を失った。
アメリカーナスとスブマリノのサイトは23日に回復したが、ソウ・バラットとショップタイムのサイトは14時20分現在もまだ、ネット上から消えたままだ。ネット停止に伴う混乱で、ネット販売での顧客への発送にも遅れが出ている。
アメリカーナスは2021年に延べ4980万人の顧客が利用。同年第3四半期の売上は前年同期比で23・8%の上昇を記録するなど、好調だった。