《ブラジル》「ワクチン打つとエイズ拡散」=ボルソナロ発言の捜査を開始

 「コロナワクチンはエイズ拡散の原因となる」とした、ボルソナロ大統領のネット上のライブでの発言に対し、連邦警察が2日から捜査を開始した。3日付現地紙、サイトが報じている。
 この件は、昨年10月21日に放送されたライブでボルソナロ大統領が、コロナウイルスのワクチンを受けた人たちは免疫力に影響を受け、エイズを発症しているという研究結果があるという情報を流したことだ。

 これはイギリスのフェイクニュースサイトが、同国の医学誌「ランセット」の研究結果を曲解して報じたもので、大統領はこれを信じて参照したと思われる。ボルソナロ氏の発言は、ユーチューブとフェイスブックの双方で削除対象となっていた。
 この件は昨年12月に連警が最高裁に対して捜査開始請求を行っていたものだが、捜査開始が遅れ、2日からとなった。
 ボルソナロ氏はこれまでも、コロナウイルスに関する多くの発言をユーチューブやフェイスブックに掲載しては削除されてきたが、このエイズ発言はその中でも有名なものとして知られていた。

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