世界中の岐阜県人会を一つに繋ぐ「岐阜県人会インターナショナル(GKI、長屋充良会長)」が2月5日、定例会「GKI第3回オンライン定例会」を開催した。
ブラジルを始め米国、ベトナム、台湾、カンボジア、フィリピン、タイなど世界26カ国から91人が参加。岐阜県飛騨市長の都竹淳也氏(つづくじゅんや)がゲストとして講演を行った。
開会挨拶に立った長屋会長は「今年も岐阜愛が世界に広がるよう皆で頑張っていきましょう」と呼びかけた。今年1月に発足したオーストラリア岐阜県人会のヒンツ・ヨウコ会長も挨拶を述べた。
都竹飛騨市長は、鮎釣り名人の室田正氏が飛騨名物の鮎のために同市へ移住し、それがきっかけとなって鮎振興イベントが実施されていることなど、同市の観光事業について紹介。
室町時代の史跡「江馬氏館跡庭園」を活用し、庭園内で饗応膳を振る舞う観光イベントや、地元住民と共にスキー場跡地に山桜を植えて整備し「高野千本桜夢公園」を作ったこと、アニメ映画「君の名は」の舞台になった同市の観光スポットにより多くのファンが訪れる様に舞台となった図書館内を撮影可能にしたことなども紹介した。
「これまで文化財は『見る』だけのものでした。地域資源を活かすためにはどうすればいいか、面白いことはできないかと常に想像を膨らませています。皆の協力とアイディア次第で飛騨の可能性は広がります。これからも飛騨市ならびに岐阜県が大いに盛り上がるように努めます」と意気込みを語った。
その後、質疑応答や感想の時間が設けられ、その他、在フランス岐阜県人会幹事の国枝玄氏による同国での生活の講演が行われた。
GKIは「岐阜愛を繋ぐ」をモットーに世界中の岐阜県人が集まり、世界に岐阜県の魅力を発信する団体。岐阜市役所では2月18日から28日までパネル展「国際交流月間」で世界の岐阜県人会の紹介が行われた。