《サンパウロ市》パラナ州の市保安局長が射殺される=Mピニェイロスをバイク走行中

 パラナ州の市保安局長が6日、サンパウロ市マルジナル・ピニェイロスで強盗被害に遭って殺害された。7日付現地サイトが報じている。
 殺されたのは、パラナ州クリチーバ大都市圏サンジョゼ・ドス・ピニャイス市保安局長のリカルド・タデウ・クッシュ氏(44)だ。同氏は6日夜、マルジナル・ピニェイロスを5万5千レアル相当の高級バイクで走行中、黒いバイクで近づいた2人組の強盗に襲われ、肩、左腕、腹部、背中に計4発の銃弾を受けた。
 通報で駆けつけた軍警によると、クッシュ氏はまだ意識があり、喘ぐようにして、自身が市警備隊員であることや事件時も個人使用のピストルを携帯していたことを話したが、犯人の人数や襲われた時の様子を話す前に意識を失った。同氏は救急車で病院に運ばれたが、助からなかった。

 軍警によると、同氏が乗っていたバイクや携帯電話、ピストル用の弾装チョッキは現場に残されていたが、ピストルは姿を消していた。警察はクッシュ氏が武器を持っているのに気づいた犯人が、銃を奪おうとして抵抗され、同氏を撃った可能性があると見ている。
 クッシュ氏は米国に行くためのビザの更新のためにサンパウロ市を訪れていた。クッシュ氏は2010年から市警備隊に勤務し、2018年にパラナ州議、2020年にサンジョゼ・ドス・ピニョイスの市議に立候補したがいずれも落選。20年にニナ・シンジェル市長に請われて同市の保安局長となっていた。

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