7日、ジェラウド・アウキミン元サンパウロ州知事は、かねてから噂されていたブラジル社会党(PSB)と正式に入党で合意した。これで同氏が大統領選でルーラ元大統領(労働者党・PT)の副候補となることはほぼ決定的となった。8日付伯字紙が報じている。
アウキミン氏は7日、サンパウロ市でPSB党幹部との話し合いを行った。この場でアウキミン氏は、PTとの連立(フェデラソン)の支障になっている州知事選の現状と、それがPTとの連立を破談にさせる可能性のあるものなのかと尋ねた。
これに対し、同党のジョナス・ドニゼッティ・サンパウロ州支部局長は「現状、まとまっていない話がPSBのルーラ氏の支持や、アウキミン氏の入党に支障をきたすことはない」と説得した。
さらに、同党創立一族の継承者であるペルナンブッコ州州都レシフェ市長のジョアン・カンポス氏も「アウキミン氏の入党はサンパウロ州のみならず、全国的に必要だ」と訴えかけた。
この会議後、PSBのカルロス・シケイラ党首はG1サイトのジャーナリストに対して「アウキミン氏が入党で合意した」と伝えた。同党首によると、決まっていないのはタイミングで、有力視される入党日は3月下旬だということだ。
一方のアウキミン氏はマスコミの取材に対し、「側近を10人ほど共に移籍させることになる」と語っている。側近らの大半は下院議員選挙に出馬予定だという。
アウキミン氏はPSBが提案した「ルーラ氏の副候補に」という提案に大いに乗り気だったが、PTとPSBが知事選の協力体制で合意を見なかったために、PTが社会民主党(PSD)との連立の可能性を探ったり、緑の党(PV)や連帯(SD)がアウキミン氏の横取りを狙っていたが、所属等に関して決着がついた形となった。
アウキミン氏の入党で、PTとPSB、PVとブラジル共産党(PCDoB)によるフェデラソンも決定的になっている。