「素晴らしいポテンシャル知って」=パラグアイ・ビジネス・ニュース

オンライン取材に応じた峯由紀(みねゆき)副編集長と立川編集長
オンライン取材に応じた峯由紀(みねゆき)副編集長と立川編集長

 「パラグアイは農業でも工業でも素晴らしいポテンシャルを持つ国。ぜひ皆さんに知ってほしい」。パラグアイ・ビジネス・ニュース(以下PBN)の編集長・立川巧雪さん(こうせつ、31歳、新潟)は、そう力を込める。2月25日、PBNについてオンライン取材を行った。
 首都アスンシオンから発信されるPBNは、PDF版のみで毎週土曜日発行。日系進出企業から「新鮮な現地情報を発信してほしい」との依頼を受けて、2016年1月に発行を開始した。製作には9人のスタッフが従事し、経済ニュースを中心に9本の翻訳記事とコラム記事1本を掲載している。駐在企業や個人を中心に購読されているという。

パラグアイ・ビジネス・ニュース3月5日号の表紙

 立川さんは新潟県の長岡造形大学で建築を学んだ。卒業設計でパラグアイのイグアス移住地に錦鯉の養殖場を作るという設計プロジェクトをまとめ上げ、全国大会で賞をもらった。
 「大学4年の夏、イグアス移住地に視察に行き、採石場の地形が気に入り、色々なアイデアがひらめきました」と振り返る。その縁で大学卒業後、2013年11月にパ国へ移住した。移住当初は同地の邦字紙「ニッケイジャーナル」の編集を手伝い、その経験からPBN発行に至ったという。
 パラグアイのビジネス環境について立川さんは「『マキラ制度』はもっと知られていいと思います」と強調する。パラグアイにはいくつもの投資誘致インセンティブがあり、「マキラ制度(maquiladora de Exportación)」もその一つ。マキラ制度を活用して製造拠点を設立すれば税金がほぼ免除され、ブラジルやメルコスル諸国に製品を輸出することができるという。
 実際にマキラ制度を活用して2011年には自動車電装事業を手掛けるフジクラ、2013年には矢崎総業、2016年には住友電装など、ブラジル企業等も多数工場を設置しているという。
 PBNの詳細についてはPBNサイト(https://pybiznews.wixsite.com/paraguay-biz-news)で確認することができる。

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