ブラジリア連邦直轄区にある「連邦区障害者を支える親と友の会(APAE-DF)」本部で2月17日、同会に対する日本政府の「対ブラジル草の根・人間の安全保障無償資金協力『連邦区障害者を支える親と友の会障害者特別教育学校車輌整備計画』」署名式が行われた。
署名式には林禎二駐ブラジル特命全権大使、ディーヴァ・ダ・シルヴァ・マリ―ニョAPAE-DF会長らが出席。同計画で日本政府から約22万5千レアル(3万9737米ドル)の資金協力が行われ、APAE-DFに15人乗りミニバンが配備された。APAE-DFは連邦区内で特別教育学校を4校運営しており、同校の生徒が職業訓練実習や職場見学などの校外活動へ向かう際に活用される。
林大使は「日本は互いを尊重し、支え合う共生社会の実現を目指している。今回の資金協力は同じ理想を共有するブラジル国民との連携の証」と述べ、配備された車輛が障害者の社会参加に役立つことを期待した。
マリーニョAPAE-DF会長は「車輛のおかげで年間500人の生徒の移動が楽になります。本案件への支援を認めてくださった在ブラジル日本大使館、そして日本政府の皆様に、心より御礼申し上げます」と深謝した。
式典後、林大使はAPAE-DFの関係者と共に、特別学校の施設内を視察。同校における職員の活動や、生徒達が実習を受ける様子を見学した。