文化普及、教育雇用問題を議論=ガルシア在浜松総領事

ガルシア在浜松総領事と蛯原忠男日報理事長(左から)
ガルシア在浜松総領事と蛯原忠男日報理事長(左から)

 アウデモ・ガルシア在浜松ブラジル総領事が1月19日、ブラジル日報協会(日報)を訪れ、蛯原忠男日報理事長と意見交換を行った。
 ガルシア総領事は日本での在浜松ブラジル総領事館の活動を紹介。「日本ではまだ十分にブラジルの文化が伝えられていない。当館が主催するイベント『BOSSA BRASIL』などを通じて、よりブラジルの文化普及を進めていきたい」と意気込みを語った。
 在日ブラジル人社会における若年世代の教育、雇用問題についても議論。ガルシア総領事は「在日ブラジル人の日本語習得問題は依然解決されておらず、対応が必要。静岡県内のブラジル人失業率は実質的にゼロだが、ブラジル人子弟の多くが17歳になるとすぐに工場勤務をしている。多くのブラジル人子弟らは日本の学校で勉強するよりも、工場勤務で得たお金でスマートフォンや車を購入することを優先している。工場でしか働いたことのないブラジル人若年世代の増加は今後、社会問題となる可能性がある」と語った。
 同日、ブラジル日本文化福祉協会の中島エドアルド剛文協事務局長とも面談し、ブラジル日本移民史料館を見学した。
 ガルシア総領事は2021年1月に日本に赴任するまで、東ティモールでブラジル大使(外交官研修)を4年間務めた。

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