ペトロブラスが10日、燃料価格(精製所の出口価格)の値上げを発表した。ガソリンは18・8%、ディーゼル油は24・9%の大幅値上げで、11日から適用される。10日付現地サイトが報じている。
この値上げにより、ガソリンの平均価格は1リットルあたり3・25レアルが3・86レアルに、ディーゼル油は1リットル3・61レアルが4・51レアルとなった。
台所用のプロパンガス(LPG)は1キロあたり3・86レアルが4・48レアルに16・1%上昇。13キロのボチジョン(中身)は58・21レアルとなった。
燃料代は昨年中も値上げが相次ぎ、年間インフレ率10%超の最大の要因となった。そのため、ペトロブラスの燃料価格設定に関しては不満も多い。それもあり、ガソリンなどは57日間にわたって価格が据え置かれていた。LPGに関しては152日間、値上げはなかった。
だが、2月24日からのロシアによるウクライナへの軍事侵攻でブレント原油などの価格が急騰。ペトロブラスは軍事侵攻後も価格を抑えていたが、ブレント原油が139ドル/リットルとなり、国内外の価格差が一気に広がったことでペトロブラスも価格調整が避けられなくなり、大幅値上げとなった。