【2月19日付】ここ2カ月経験している強い干ばつの影響により、農業収穫の展望は一転し失望されており、パラグアイ歴史上最悪な収穫の一つとなる見込みである。25年前の2012年に記録された1ヘクタール当たり、1300キログラムの収穫より少なくなると予想される。2月1日付け現地紙などが報じている。
生産組合連合(UGP)会長であるH・クリスタウド氏は、2021年/2022年の収穫期が一層悪い結果となる予測について解説した。
「昨年11月までは、一般的な収穫となる予測だったが、12月に入り、雨量の不足が始まった。葉っぱが芽生える時期で、最も水分が要求されるため、すべてが複雑化した」
このようにして、最も湿土が要求される時期にて干ばつが記録され、当初予測されていた一ヘクタール当たり2850キロの収穫が、12月に入り2千キロへ到達する事すら難しいという予想となった。
統計
生産者らは、過去25年の干ばつの影響による収穫に関するデータを収集し、事実上失われた収穫の影響緩和の方法を模索するべく国家経済チーム(EEN)へ報告した。
統計データによって、過去の最悪となった結果を順に並べると、4位が1ヘクタール当たり2千人キログラムの収穫、3位が1635キログラム、2位が1445キログラムで、最悪の結果が 2012年に記録された1367キログラムである。
また、近日記録された雨は既に意味をなさない。21/22基の収穫は、区画によっては収穫する事が無いため、1ヘクタール当たり1300キログラムにすら到達することはなくなった。
多くが7割~8割を損失済みとしており、地域によって最善となるケースでも3割の損失となっている。過去最善の収穫は2018年の収穫で1ヘクタール当たり、平均して、3050キログラムの収穫となり、一部 4千キログラムに到達した。
2023年の課題
そのため、今期の失われた収穫は、次期に向けた新たな播種する条件が整うのを待つばかりで、短期での改善は見込めないため、来年の回復に向けて取り組まなければならなくなった。
9月に新たな播種に向けた努力に集中するよう呼びかけた。現状は、この業界の条件を整う期間であり、その他意図によるプロセス汚染は避けるべきであるという。また、来年は政権交代の時期で、生産チェーンへの組み込みを努力してきた小規模農家を支える希望があるという。
そのため、影響緩和は生産者を軸としなければならず、2023年に向けて借金を再融資し、前述した理由による2・3年はかかる農業回復プロセスを開始する事に集中しなければならない。条件が整えば2025年には達成できる可能性が高い。(PBNサイトhttp://pybiznews.wix.com/paraguay-biz-news)