日伯子供絵画交流=サンパウロ州在住2人に表彰状=「今、私がなりたいこと」

クリスチーナ・ユカリ・エノキダさんと近藤明さん(中央二人左から)
クリスチーナ・ユカリ・エノキダさんと近藤明さん(中央二人左から)

 『第12回ブラジル・日本の子どもの絵の交流展』(NPO法人関西ブラジル人コミュニティCBK/公益財団法人兵庫県国際交流協会共催)の表彰式が2月12日、サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会ビル5階の県連会議室で行われた。入賞者24人の内、サンパウロ州在住の近藤明さん(11)とクリスチーナ・ユカリ・エノキダさん(16)へ表彰状が贈られた。
 同展は日本とブラジルの子供達の友情を深めることを目的に毎年開催されており、今回は「今、私がなりたいこと」をテーマに作品を募った。応募作品は昨年8月3日から12月28日まで、神戸市立海外移住と文化の交流センターに展示された。
 表彰式には2人の家族と、ブラジル兵庫県人会の会長らが出席。ブラジル兵庫県事務所の永田展之所長から表彰状が手渡された。

同交流展示で入賞した24人の絵が掲載されているカレンダー
同交流展示で入賞した24人の絵が掲載されているカレンダー

 入賞者の明さんは自身が絵描きになった姿を描いた。幼い頃から絵を描いていたという明さんは「入賞してすごく嬉しい。マンガを描くのにも挑戦したい! 日本に行ってみたくなった」と交流展を通して日本にも興味を持った様子だった。
 ユカリさんは、たくさんの鳥に囲まれた自身の姿を描き「鳥の世話を通じて愛を広めたい」という想いを込めた。家でも鳥をたくさん飼っており、獣医師になることを夢に勉強中だという。「トッカーノの口ばしのディティールが難しかった」と振り返った。
 表彰式に参加したブラジル兵庫県人会の関エリザベッチ会長は「国境を越えて、絵から様々なものが心に通じたのだと思います。この経験を将来に活かしてほしいです」と激励した。
 関会長と松下マルリ副会長から兵庫県のご当地キャラ「はばタン」グッズやパステルセット入った副賞が贈呈された。
 入賞作品はカレンダーに印刷され、受賞者に配布されたほか、兵庫県事務所のフェイスブックなどで公開される予定。

 

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