在サンパウロ日本国総領事館(桑名良輔総領事)は10日、同公邸にて、草の根・人間の安全保障無償資金協力事業における「バルエリ市障害児支援施設車椅子移送車整備計画」の贈与契約署名式を「バルエリ障害児を支える親と友の会」のオスラニ・ガルシア理事長と行った。
今回の契約は、地域の障害者受け入れ態勢の構築支援を目的としており、車椅子移送車2台分の金額(9万1547米ドル)が供与された。
「バルエリ障害児を支える親と友の会」は、サンパウロ州バルエリ市で1996年に設立された。3~18歳の知的障害児460人に対し、専門家による療育プログラムを無償で提供する支援施設を運営している。
児童の多くは身体障害を併せ持っており、車椅子を利用している。同施設がもともと所有していた車両3台のうち2台は車椅子に対応しておらず、うち1台は狭い道を通行ができず、安全な送迎の提供が課題となっていた。