アマゾナス州の農村部で2月、小鳥を捕りに出た6歳と8歳の兄弟が密林の中で行方不明となる事件が起きた。消防や近隣住民らの必死の捜索にも関わらず、兄弟の消息がつかめないため、消防が捜索を打ち切ったが、失踪から26日後の15日になって二人が見つかったと15、16日付G1サイトなど複数の地元紙が報じた。
グラウコ、クレイソンの二人は、州都マナウスから332キロのマニコレ市に住む、先住民のムラ族の子供達だ。二人は2月18日に、小鳥を捕ろうとして密林に入り、迷ってしまった。
二人が帰ってこないのを案じた家族や近隣住民は、軍警や市警、消防、国立インジオ保護財団(Funai)の助けも借りて捜索を行った。だが、260人を投じて探しても見つからないため、消防は5日後に捜索を打ち切った。だが、家族や先住民達は諦められずに捜索を継続していた。
失踪から26日を経た15日、捜索のための道を切り開こうとして木を伐っていた男性が二人を発見。
父親のクラウジオノル・フェレイラ氏が涙ながらに語ったところによると、男性が木を伐っているのに気がついた弟が叫び声をあげたため、男性が近づき、二人を保護したという。
二人は雨水だけを飲みながら密林の中をさまよっていたといい、何も食べていなかったため、発見された時は衰弱が激しく、通常の食事がとれなくなっていた。
二人は15日夜、先住民部落に戻ったが、栄養失調を起こしており、入院治療が必要と判断された。だが、マニコレ市内には小児科医がおらず、集中治療室がある病院もないために、17日朝、マナウス市の病院に移され、集中治療室で治療を受けている。
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