JICA=「労働力なのか市民なのか」=総社市長がオンライン講演

講師の片岡聡一氏(現・岡山県総社市市長)(JICA同イベントページより)
講師の片岡聡一氏(現・岡山県総社市市長)(JICA同イベントページより)

 独立行政法人国際協力機構(JICA)は日本時間4月7日(木)午前10時から、岡山県総社市の片岡聡一市長を招いて、オンライン・セミナー「多文化共生・日本社会を考える―第8回外国人に最もやさしいまちづくり―総社市長が発信する多文化共生への熱い思い―」を会議アプリ「Zoom」上にて開催する。
 総社市は1990年代前半からデカセギの日系ブラジル人を多く受け入れてきた。外国人在住者を「一人の生活者」として受け入れる行政施策を行っており、講演では近年増加している外国人技能実習生の存在とともに、外国人在住者は「労働力なのか市民なのか」について講演する。
 参加費は無料だが4月6日までに事前の申し込みが必要となる。定員は先着500人。講演時間約40分、その後質疑応答を約30分予定。
 第8回目を迎える同オンラインセミナーシリーズは、国内の日系社会の現状や課題、日系人の日本社会への貢献、共栄共存、日本のあるべき姿などを題材にJICA内外の関係者に情報発信をしてもらい、今後の課題解決に資することを目的として開催されている。
 詳細や申し込みはJICAのイベント紹介ページ(https://www.jica.go.jp/event/20220407_01.html)から。

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 総社市では外国人支援以外にも2011年に「障がい者千人雇用推進条例」、17年に「大規模災害被災者の受入れに関する条例」を全国に先駆けて制定。18年の豪雨災害時には、全国初となる行政主導のペット避難所を開設。19年には中四国初の「同性パートナーシップ制度」を導入するなど先進的な行政施策で注目を集めている。

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