サンパウロ州地裁の判事が21日、サンパウロ市北部アニェンビーのサンボードロモで行われるカーニバルのパレードの予行演習に、6~11歳児が参加する事を認めたと22日付G1サイトなどが報じた。
今年のカーニバルは新型コロナの感染再燃のため、本来の祝日である3月1日の前後に行われるはずだったサンボードロモでのパレードが4月21日からに延期された。
また、1月12日には、サンボードロモでのパレードと練習に参加できるのはワクチン接種が完了している人だけで、5歳以下の子供達は父兄同伴であったとしてものサンボードロモには入れない事、6~11歳でワクチン接種が終了した子供は、父兄同伴である場合にのみ、会場へのアクセスを認める事などを決めた判決も出ていた。
今回の判決は、1月の判決の一部を見直し、ワクチン接種が完了している6~11歳児には、パレードとその練習に参加する事も認めるという内容となった。ただし、5歳以下の子供に関する参加禁止措置は継続される事になった。
1月の判決が出た時点では、子供向けのワクチン接種の見通しが全然といっていい位ついていなかったが、6~11歳児にはコロナバックの使用も認められたため、2度の接種を完了した子供が出ている事が今回の判決につながった。5歳児は接種間隔がより長いファイザー社製のワクチンしか認められていない事などから、接種完了後に練習に参加した上でパレードに加わる事は困難なため、サンボードロモへの立ち入り禁止も含めた判決内容維持が決まった。
サンパウロ州地裁のファッチマ・ペレイラ・ダ・コスタ判事は、「サンパウロ市では2月から5~11歳児へのワクチン接種を行っており、2月20日に、74%の子供達が初回接種を終えたとの報告を受けた。2回目の接種も既に始まっており、6~11歳児で2回目の接種も終えた子供には練習やパレードへの参加を認める条件が整ったと判断した」と述べている。
今回の判決により、6~17歳でワクチン接種を完了しており、父兄同伴の場合は、パレードの練習やパレードへの参加と、会場へのアクセスが公認された事になる。
サンパウロ市保健局によると、12~17歳児は接種完了者が100%に達している。5~11歳児の場合は、初回接種を追えた子供が83・6%で、2回目の接種も終えた子供が38・7%いるという。