池坊華道南米支部は2月10日に定期総会を行い、新役員を決定した。18日、新支部長となった高田和枝さん(2世、76)と前支部長の阿部すみ子さん(愛媛、74)が交代挨拶のため、編集部を訪れた。
池坊華道南米支部では、このコロナ禍の2年間、対面での稽古を行わず、日本の池坊本家が公開している実演動画を参考に、生徒らが自宅で活け花の稽古を行ってきた。
高田新支部長は「コロナ禍が落ち着いてきたこともあり、生徒さんから対面活動再開を望む声があがってきています。感染対策に気を付けながら、対面活動を再開させていきたいですね」と今後の活動方針を語った。サンパウロ文化センターで例年開催していた華道展は会場の開催許可が下り次第、実施する予定だという。
の阿部さんは、相談役として活動を補佐する。コロナ禍中は、携帯連絡アプリ「ワッツアップ」を通して生徒らと活けた花の写真を交換しあい、交流と稽古を続けていた。「活け花は、型の中で自分をどう出すかを毎回新しく考えなければいけません。活け花から離れている期間が長いと、その考える感覚が鈍ってしまいます。対面活動の再開は楽しみですね」と語った。
新役員は次の通り。
支部長=高田和枝、第一副支部長=山田慶子ヴィルマ、第二副支部長=川越土岐洋子、第一書記=小林森道子、第二書記=畑中リエ・ミリアン、第一会計=平良佐智子アルジラ、第二会計=アゲナ・ニシミ・ジュリエタ、渉外=ヴァルデルソン・デ・ソウザ、渉外=セオ・ミチエ・シルビア、第一監査=山中なおよ、第二監査=豊口恵子、第三監査=宿沢春巳、顧問=鈴木幸子、尾崎多美子、相談役=島野蝶子、阿部すみ子、深田美津子。