《ブラジル》IPCA―15=3月は0・95%の上昇=Selicは14%に?

12カ月間累積のIPCA―15(昨年3月以降、25日付G1サイトの記事の一部)

 地理統計院(IBGE)が25日、3月のIPCA―15(月半ば締めの広範囲消費者物価指数)は前月比で0・95%上昇し、12カ月間の累積は10・79%となったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 3月のIPCA―15は2月の0・99%よりは低かったが、昨年同月の0・93%を超えており、3月としては15年の1・24%に次ぐ高率だ。また、1~3月の累積2・54%は昨年同期の2・21%を上回っているし、12カ月間の累積も直前12カ月間の10・76%を超えた。
 3月は九つのグループ全て、また、全368の調査項目中75・5%の物価が上昇。上げ幅や全体への影響が大きかったのは1・95%高だった食料、飲用品(2月は1・20%)で、全体を0・44%ポイント(pp)押し上げた。
 2月はマイナス0・02%だった保健衛生、個人介護費は1・30%上昇し、指数を0・16pp押し上げた。以下、交通・輸送費0・68%、居住費0・53%、家庭用品1・47%、衣類0・95%、教育費0・14%などと続く。

 食品や飲用品は家庭で消費する食材の2・51%上昇が最大圧力で、人参45・65%、トマト15・46%、ジャガイモ11・81%、鶏卵6・53%、果物6・34%などが目立つ。塊の鶏肉は2月に続き、1・82%値下がりした。
 交通・輸送費は、IPCA―15全体で6%の比重を占めるガソリンの0・83%高が大きかった。ディーゼル油は4・10%、車用ガスも5・89%値上がりしたが、エタノールや航空券は、4・70%と7・55%値下がりした。
 居住費は、台所用のPLガスが1・29%、同天然ガスが2・63%値上がり。電気代も0・37%値上がりした他、水道代が値上がりした地域もあった。家庭用品は家具や電化製品類の値上がりが響いた。
 28日現在の市場のインフレ予測は11週連続の上方修正で6・86%となり、24日の中銀予測の7・1%共々、政府目標上限の5%突破は不可避といえる。これにより、年末時点の経済基本金利(Selic)は14%との声も強まった。

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