ネット上のカリスマとも呼ばれる人気者で2020年リオ市議選で高得票当選したガブリエル・モンテイロ市議(27)が、自身の職員に対するセクハラとわいせつ行為で訴えられ、物議を醸している。28日付現地紙が報じている。
モンテイロ市議は元軍警のユーチューバーだ。彼のSNSのフォロワーは合計すると約2300万人に及び、その人気で20年のリオ市議選では全体3位で当選していた。
だが、同氏は現在、新旧職員5人から訴えられている上、それをグローボ局の「ファンタスチコ」などのテレビ番組が広く報道したことで、議員生命の危機に立たされている。
元職員の女性は「最初は同意の上で性的関係を持ったが、やがて性行為を強要するようになり、止めてと頼んでもきかないなど、まるで強姦だった」「暴力も振るわれ、怪我もした」と語っている。
もう一人の女性職員は7カ月間働いたが、性的な嫌がらせや悪口雑言、精神的な圧迫感などで精神科の治療が必要となったという。
また被害を訴えたのは女性だけではなく、数人の男性スタッフも「車の中などで体中を触られた」「足などを触り始め、止めてくれと頼んでも止まらなかった」「彼の体にも触るよう求め、縛り、嚙みつきもした」などと語り、セクハラが頻繁に行われていたと証言している。
リオ市議会は、情報を集めた上で、議員罷免にかけるかも含め、検討するとしている。